全英が驚愕!12歳少女がミュージカルWICKED(ウィキッド)のナンバーを完璧に披露
イギリスのタレント発掘番組「Britain's Got Talent 2016」の初回エピソードに天才少女が彗星のごとく現れました。12歳のBeau Dermott(ボウ・ダーモット)です。「家では静かな子で、大勢の人前で歌うことは彼女にとって大変なことなんです」と両親。大人びた表情が印象的ではあるけど、確かに緊張してそう…という視聴者の予想を完全に、スーザン・ボイル並に裏切るものすんごいパフォーマンスが飛び出しました。
披露したのはミュージカル「WICKED(ウィキッド)」のナンバー「Defying Gravity」。外見からは全く想像できない、力強くぶれない歌声に会場中が大興奮。各審査員がシーズン中で一回しか押せないゴールデンブザーが早速押され、準決勝までのバトルをスキップできる権利が与えられました。なんと彼女のパフォーマンスは、わずか1週間でオリジナルのIdina Menzel(イディナ・メンゼル)によるパフォーマンスの再生回数を上回る1120万回に達しました。
地元のコンテストでレ・ミゼラブルも披露
本当にミュージカル大好きっ子なんですね。地元のコンテストでレ・ミゼラブル「I Dreamed a Dream(夢やぶれて)」を披露する姿も。持ち歌は十分にありそうで、準決勝のパフォーマンスがいまから楽しみです。
▼Britain's Got Talent公式チャンネルによるショート版▼
最後のアメリカン・アイドルはTrent Harmon(トレント・ハーモン)が優勝
(4月9日に追記)
最終シーズンとなるアメリカン・アイドル15優勝者は………La'Posha Ranae(ラポーシャ・ラナエ)を抑えて、Trent Harmon (トレント・ハーモン)になりました。彼も実力派なのでブチぎれはしないけれど、ラポーシャの最後のパフォーマンスが素晴らしかったこともあり、残念です。勝たせてあげたかった。でも、ラポーシャも早速レコード契約したというニュースが舞い込みました!視聴者からの声に応えて、Universal Musicがトレントとラポーシャを両方契約したとのことです。最近のシーズンでは稀な展開です。よかったー。
トレントはミシシッピ州出身の24歳。家族で牧場とレストランを経営している典型的なカントリーボーイですが、彼の歌は意外とR&B寄り。最初のオーディションでも風貌からは想像のつかない高音を奏でて審査員を驚かせました。The Voiceにも出場経験あり(ライブショー進出ならず)。
Trent Harmon: Sia "Chandelier"
トレントは性格がよさそうなので許しますが(笑)、ラポーシャのパフォーマンスも秀逸だったのでぜひ、見て欲しいです。
Rihannaの「Diamonds」を決勝でも披露。同じ曲をやるとサプライズに欠ける上に初回の感動を超えられないことが多いですが、彼女の場合はさらにクオリティを上げてきました。ヘアメイクもドレスもとても似合っていて素敵!なんだか、彼女は勝ち上がることで自尊心や自信を回復し、どんどん輝きを増していったように思います。そういう意味も優勝させてあげたかった!(しつこい)
名曲「A House is Not a Home」もこれでもかという貫禄。本当に22歳なんですかね(笑)声のピッチも伸びも完璧のひとこと。
今回の決勝はアメリカンアイドル最終シーズンということで、過去のファイナリストたちが続々と登場し、メドレーを披露しました。懐かしい人たちがたくさん。忘れるものですね(笑)
1. アコースティックメドレー
シーズン11で準優勝したJessica Sanchezがとり。
2. ポップメドレー
シーズン10で優勝候補だったものの突然脱落したPia Toscanoがとり。最初に出てくる審査員Karaが下手すぎてやばい(笑)
3. ソウルメドレー
4. ロックメドレー
というわけで私の青春、アメリカンアイドルが幕を閉じました。
アリアナ・グランデのものまねが上手すぎる。ブリトニー、シャキーラからリアーナの新曲まで
マライア・キャリーと比べられることも多いほど歌唱力に定評のあるAriana Grande(アリアナ・グランデ)ですが、ものまねのレベルは芸人並。先日のSatruday Night Liveでショートコントに出演し、Britney、Shakira、Rihanna、Celine Dion、Whitney Houstonを見事にコピーしてみせました(曲は下記参照)。全然違う声質を自由自在に再現。上手すぎます。
ショートコントは、定額音楽配信サービスのTIDAL社(JAY-Zが創設)がシステムチェックを行っているというシチュエーションで、アリアナはインターンのクロエ役を演じています。次に流す予定だったBritneyの音源がなくなる緊急事態が発生。どうしようとパニックに陥るなか、「クロエが廊下でBritneyを口ずさんでたのを見ました」と社員。「歌えるのかクロエ…?」とミュージックスタート(笑)地味な女子を演じているのがまた面白いです。何度も見ちゃう。
Britney Spears(ブリトニー・スピアーズ)"Baby One More Time"
Shakira(シャキーラ)"Whenever Wherever"
Rihanna "Work"
Celine Dion "It's All Coming Back To Me Now"
Whitney Houston "I Will Always Love You"
原曲をあらためて聴いてみると、本当に似てる。単にモノマネが上手いだけじゃなく、アリアナ自身も5人に劣らず売り上げてるんだからすごいよなー。新曲「Dangerous Woman」です。
ちなみに同じく歌手でものまねが上手いのはフィリピン出身のCharice(シャリース)。Justin BieberやLady Gagaを見事に真似できます。
こんなに自由に自分の歌声を操れたら楽しいだろうなー(笑)
インドの医学部からハリウッドへ-Moushumiが魅惑の歌声でThe Voiceに挑戦
The Voice シーズン10の注目株の一人、Moushumi(モウシュミ)はニュージャージー州育ちの22歳で両親がインド出身です。独特でミステリアスな歌声に、審査員は全員即ボタンを押しました(Blakeは自分のチームがすでに埋まっていたため、押したくとも押せず)。加えて、振り返ったらインド系というサプライズ!なんだか、ただ者じゃないオーラを放っています。
彼女はアメリカ育ちですが、医者を目指してインドの医学部に通っていたそう。大好きな音楽もやれるだけやってみたい、と思い立って1年休学。昨年から本格的に音楽活動を開始しています。
▼Moushumiのオリジナル曲"Red Like Mine"▼
2015年秋に自身のウェブサイトで発表したオリジナル曲 "Red Like Mine" は、確実にコアファンがつきそうな素晴らしい出来です。すぐにでも売り出せるパッケージが揃った逸材だと思います。
バトルラウンドとノックアウトラウンドを無事に通過して、Top20入りしました!ノックアウトラウンドで歌った「New Americana」は曲名から移民の曲かと思いきや、「私たちは新しいアメリカ人。合法的な葉っぱでハイになって、Biggie(ラッパー)とNirvanaに育てられたアメリカ人」とかいう酷い歌詞です(笑)彼女はマリファナ好きなんだろうか?キャラがつかめなさすぎというか外見とギャップがありすぎて、そういう意味でも期待の星(笑)
本人の自己申告では、めちゃめちゃおしゃべりらしく、朝食に何を食べたか、周りに黙っていられないタイプだそうです。ちょっとそれはうざいかも(笑)ユニークな声なだけあって、飽きられないように選曲を工夫して勝ち進んで欲しいです。彼女のロングインタビュー記事は英語ですが、こちらから読めます。
会場騒然!オペラ歌手かと思いきや…AC/DCのHighway to Hellを熱唱
スペインのオーディション番組「Got Talent España(Spain's Got Talent) 2016」に出場したCristina Ramos(クリスティーナ・ラモス)のパフォーマンスが世界中で話題になっています。
美しいオペラを歌っていると突然ギターが鳴り始め、音響ミス?と思いきや…豹変!なんと、AC/DCのHighway to Hellを歌い始め、会場騒然。あまりに見事なギアチェンジぶりに審査員もポカンと口を開けたまま、ゴールデンブザーが押されました。ゴールデンブザーが鳴ると、この先の審査をすっ飛ばして、いきなり準決勝進出の権利を得られます。各審査員が1回だけ押せる貴重なボタンです。
オペラからAC/DC「Highway to Hell」へ
オペラとハードロックは歌い方が全く異なります。よほど声帯が強い人でなければ、がなるように歌いながら、オペラを歌うことはできないでしょう。彼女の場合はオペラで美声を出せる上、クラシックが土台にあるからか、ロックに移行しても一音一音とても丁寧にきめてくるという奇跡の共存が成り立っています。ほんと別人(笑)
今月初めにAC/DCのリードシンガー、Brian Johnson(ブライアン・ジョンソン)が聴力喪失の可能性からツアー降板を発表したばかり。彼女は代役に適任なのではと評されたほどです。今後のパフォーマンスではオペラとロック、どっち歌うんですかね(笑)
Jordan Smith(ジョーダン・スミス)がデビューアルバム発売。そして結婚へ
The Voice シーズン9の覇者、Jordan Smith(ジョーダン・スミス)が優勝からわずか3ヶ月でデビューアルバムを発表しました。圧倒的な歌唱力で優勝前から番組で歌った曲がチャート入りする異例の人気から、この波に乗るしかないと高速リリースに至ったようです。
「Over the Rainbow」や「Amazing Grace」といった不朽の名曲カバーとオリジナルが半々くらい。正直、すぐに利益を得たかったんだろうレコード会社の魂胆がみえみえ。デビューシングルの「Stand in the Light」は音域が狭く単調で、彼のダイナミックな歌声を全然活かせない曲です。本当にもったいない。もちろんこの曲でも美声に変わりはないけど、こんなのほかの誰が歌ってもいいでしょ。時間をかけていいから、彼にしか歌えない、才能が存分に発揮される曲を作ってほしかったです。プロモーションビデオも信じられないくらい微妙(笑)
名曲は素晴らしいカバーばかりだけど、カバーはやっぱりカバーで彼だけの功績にはならない。デビューアルバムで忘れられることなく、どうかどうか良いプロデューサーとめぐりあって息長く活動してほしいです。
急ピッチで人生が進んでいる22歳のジョーダンですが、彼女と婚約したそう。ゲイだと思ってた。教会のサマーキャンプで出会って以来、4年近く付き合っているとか。InstagramにはプロポーズしてYesといってもらえたよーという可愛らしい写真が上がっています。とにかく、セカンドアルバムに期待です。
アメリカンアイドルはLa'Porsha Ranae(ラポーシャ・ラナエ)の優勝でしめくくるべき
2002年から14年にわたって続いたAmerican Idol(アメリカンアイドル)も残すところ5回オンエアとなりました。ファイナルシーズン(アメリカンアイドル15)の優勝者が決まるのは、4月7日(木)夜です。現在6人が残っていますが、私はLa'Porsha Ranae(ラポーシャ・ラナエ)こそが、アメリカンアイドルの幕引きにふさわしい人だと思っています。
優勝内定と言わしめたTop10パフォーマンス "Diamonds"
Kelly Clarkson(ケリー・クラークソン)の優勝で始まったアメリカンアイドル。この番組におけるアイドルの意味はいわゆる「アイドル」ではなく、「代弁者」だと思います。可愛いし歌える、かっこいいし歌も上手いといったアイドルより、人々の思いを代弁できる人が選ばれてきました。各シーズンの優勝者からアメリカ社会の多様さを垣間見られるくらい、多様な代弁者を輩出してきた番組だと思います。
シーズン10あたりからその傾向が陰り、シーズン13,14は見る気も起きませんでした。審査員たちがいわゆる「アイドル」を重視し始めてしまい、視聴者投票が始まる頃には、代弁してくれそうな人材が誰もいない状況に陥ってしまったのです。審査員たちはその危機的な状況に気づくどころか、残った候補者を褒めるばかりで、多くの視聴者が番組を離れました。
失速していったアメリカンアイドルが番組として最後に有終の美を飾るには、La'Porsha Ranae(ラポーシャ・ラナエ)の優勝しかありません。10ヶ月の娘のシングルマザーであり、DVの被害者であり、WALMART(アメリカのイオンみたいな大型スーパー)のレジ打ちで必死に生活する労働者である彼女は色んな畑を代弁できる境遇にいるし、歌い手としての力量も申し分ないからです。
仮にTristan McIntosh(トリスタン・マキントッシュ)がラポーシャを抑えて優勝したら、「あーあ、最後までアメリカンアイドルは分からなかったんだね…」と落胆します。お母さんが米軍で危険地域に出向いているというトリスタンも、ティーンながら寂しさを経験しているみたいですが、正直、彼女自身の苦労はラポーシャのそれに全く及ばない。まだまだ代弁するための人生経験が足りないと思ってしまいます。歌を最も必要としている弱った人の心に届くのは、厳しい人生を生き抜いてきた人の歌声です。
ラポーシャのおかげで、長年アメリカンアイドルを観ていなかったという視聴者が多数戻ってきています。ラポーシャが勝ち、どん底だった彼女の人生に光が差すこと、心に響く歌を歌える人が業界に増えること、アメリカンアイドルはそんな人材を輩出し続けた唯一無二の番組であったと人々に記憶されることを、最後のシーズンに期待しています。
それにしても、このラポーシャは完全に渡辺直美を思い出すサイズ感(笑)なんでこんな衣装にしたんだろう(笑)あと髪さわってみたい。